門天英都物語

　　　　　　　　　　　　　　は　　じ　　ま　　り

 

満天の星空が素敵な夜、

八色の色を持つ龍の子どもが生まれました。

千年に一度生まれる特別な龍です。

 

小さな龍が「キルルーン」鳴き声を上げると

花の龍・森の龍・土の龍・風の龍

海の龍・星の龍・月の龍・太陽の龍たちは

「なんて可愛い声」そう言って小さな龍を囲んで

その子に名前を付けることにしました。

龍たちは一晩中話し合い太陽が昇るころ

天空のように広い心を持ち

みんなから愛される英雄になってほしいと

「門天英都」と名付けました。

 

ところが、龍の世界で子どもの龍は英都だけ

だから毎日毎日「つまんない」と泣いてばかり・・・。